作者プロフィール
昭和32年、小平市第六都営に生まれる。故父は満州の引き上げ寮(青梅市新町)に妻を終戦後迎え、8度の都営住宅抽選後、小平の新築木造都営に入居することと成ったらしい。作者は現在、東大和市の新築中高層都営アパートに住む。昭和32年の誕生以来、結婚後5年程一般平屋貸家(10坪)に住んだが、バブル期の公営住宅不人気の時期に地元募集にて入居したのは、簡易耐火平屋長屋の都営物件であった。後に建て替え住宅の対象になったのを期に鉄筋アパートに転居した。当初これは(立派過ぎて)身分相応でないと抵抗を隠せなかったが、住むうちにその想いも少し抜けてきたものの、一抹の後ろめたさは隠せないでいる。なにしろ近所のこの手のマンションよりも快適であると思える設備・環境。隙間だらけの空間にて早朝を迎えた時の、周辺の雑音や鳥のさえずりとは無縁の生活である。生活における自然との対話?はこうして奪われ、快適という2文字に現代の子供たちは何の抵抗もなく自分の住まいとして、当たり前に生活することになるのだと思う。住まいとして快適さを求めるのは普通のことだとは思うが、私個人としてはより土に近い生活が元々似合っているように思う。これは旧農家の住まいを理想とする、質素な生活を目標としているのかもしれない。両親とも旧農家出身であるのでその血を引いているのかもしれない。生活に余裕が出来たなら、こうした田舎風生活に浸ってみたいと最近思うようになってきた。
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